


下村敦史さんの「同姓同名」というミステリー小説を読んだことはありますか?題名の通り、同姓同名の人物が20人近く登場します。頭が混乱しそうになりますが、新しい読書体験ができる作品です。そこで今回は、「同姓同名」のあらすじや登場人物である20人の大山正紀の特徴を解説します。「ミステリー小説が好きな人」「SNSの炎上が題材になったイマドキの作品に興味がある人」は、ぜひ参考にしてみてくださいね。



◕目次◕
──小説「同姓同名」ってどのような作品?基本情報──
▧「同姓同名」のあらすじ
▧「同姓同名」の出版社
▧「同姓同名」の登場人物|20人の大山正紀を解説
【1人目/2人目】殺された大山正紀と殺した大山正紀
【3人目】犯人の大山正紀
【4人目】サッカー部の大山正紀
【5人目】幼児好きな大山正紀
【6人目】コンビニバイトをしている大山正紀
【7人目】引きこもりの大山正紀
【8人目/9人目】1年3組と1年4組の大山正紀
【10〜18人目】”大山正紀同姓同名被害者の会”に集まった大山正紀
【19人目】奥多摩の崖下に転落した大山正紀
【20人目】コンビニで人を脅す大山正紀
▧小説「同姓同名」をおすすめしたい人
▧小説「同姓同名」の面白いポイント
▧面白ポイント①大混乱する「だまし」の多さ
▧面白ポイント②読了後の後味の悪さ
▧小説「同姓同名」の感想



大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て練習に励んでいた。
そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。週刊誌が暴露した実名は「大山正紀」ーー。報道後、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった”名もなき”大山正紀たちの人生が狂い始める。未成年の場合、加害者の実名や顔写真を報道することはできません。しかし、週刊誌に名前が載ってしまいます。犯人の顔を知らない世間は、「大山正紀」という名前に対して悪いイメージを持つように…。そして、犯人と同姓同名
の大山正紀たちは、不自由を感じるようになります。



◕ミステリーが好きな人
◕読み応えのある作品が好きな人
ページ数が多く、複雑なミステリーです。時間をかけてじっくり物語を楽しみたい気分のときに、読むのがおすすめです。また、SNSで炎上すると噂が広がっていく恐ろしさについても描かれているのがポイント。SNSをよく使う人や知り合いに知られたくない匿名アカウントを持っている人は、共感できるかもしれません。


